- 観覧日:2023年9月15日(金)夜公演
- 会場:東京芸術劇場シアターイースト
自由席 背面4列センターブロック - 公式サイト:東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『勧進帳』
- 監修・補綴:木ノ下裕一 演出・美術:杉原邦生 [KUNIO]
- 出演:リー5世、坂口涼太郎、高山のえみ、岡野康弘、亀島一徳、重岡漠、大柿友哉
キノカブ版『勧進帳』、満を持して、初の東京公演!
出典:東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『勧進帳』
2010年初演、2016年に再創作され、フランス・パリ公演でも好評を博した、キノカブ版『勧進帳』。
義経一行の関所越えを描いた忠義の物語を大胆に再構築し、既成概念を打ち破った快作が、2023年、ついに初めての東京公演!
現代社会をとりまく<境界線>が交錯する、軽やかで濃密なドラマが帰ってくる。
弁慶が!義経が!あらゆるボーダーラインを超えていく─
歌舞伎と現代劇の‘あわい’を行き来するミクスチャープレイ、再び。
感想
オーソドックスな歌舞伎と木ノ下歌舞伎と両方観ると面白い
木ノ下歌舞伎ってどんなものなんだろうと思っていたのですが、『勧進帳』なら知っている話だから分かりやすいだろう。2016年公演から口語でやっているので、私のような歌舞伎慣れしない人でも大丈夫だろう。と、思いつつ、歌舞伎の『勧進帳』をテレビでやっていたので事前に見ていきました。
いやあ、見てから行って正解。
歴史で知っていた勧進帳ネタは、本当にざっくりしかやっていないので、最後に酒を飲みかわすとか、踊って引けるとか、義経のすり足とか、なるほどこうやるのねえと。そもそも歌舞伎の『勧進帳』自体が能の『安宅』を基にしているそうなので、音楽の使い方も特徴があるようで。劇中では能の音楽を役者さんが口で演じていたり、一方、ラップやポップスもあって、クールでスタイリッシュ、ミニマルな感じでもありました。
宴会シーンでは、歌舞伎揚げ、ポテチ、たこ焼き、天狗舞などお花見ですか?
テーマソング『ボーダーライン』(勝手に命名)とか。私は始終笑ってたかも。
義経の家来と富樫の番卒を同じ4名がやっていて、がらっと場面によって役柄が変わるのですが、違和感なくスムーズに見せてくれました。大柿さん歌上手いなあ~!!と思っていたらミュージカルもやってらっしゃいますね。
坂口涼太郎さんの熱演、高山のえみさんはかっこよかったです。
ついでに芸術劇場芸術監督の野田秀樹さんも観に来てらっしゃいました。
自由席ならでは。おすすめの紹介も
中央を横断するように高さのあるステージが横切り、前後に席が並びます。席が自由に作れるシアターイーストならでは。整理券付きの自由席だったので、木ノ下さんによるシチュエーション別のおすすめ席の案内がとても役立ち、どの席でもその席ならではの見どころがあって、これは何度も観に来ようということですね!
都民半額観劇会
こちらの舞台は都民半額観劇会のチケットが当たって観に行きました。東京都と都民劇場財団の補助にて、半額+手数料で観られるものです。
年に4回募集があり、歌舞伎やミュージカルなど若干偏りはあるなあと思いつつ、普段は行かないものもこちらで安くお試ししてみるのによいかなと思っています。応募がハガキなのですがね。その分当たりやすいのではと思うことにしています(でもなかなか当たらない)。
東京会場は東京芸術劇場シアターイースト
奥側の4列目センターに座りました。段差もしっかりあって、若干前の方の頭がランウェイにかかりましたが、観ているには全然気にならない程度。
正面側(ホールに近い側)の一番後ろ2列は段差が少なく、この公演では座れないようになっていました。シアターイーストのこれらの席は売り止めになっていたり、安くなっていたりすることが多いので、補助席的な扱いなのかな、その席は注意ですね。
2024年もやりますね!
2024年9月に東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』今年はプレイハウスで、出演者もさらに豪華です。気になります。
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