『PARCO PRODUCE 2023 マヌエラ I am a dancer. Love me ?』感想

第２次世界大戦直前の上海に実在した日本人ダンサーを描く

珠城りょう　宝塚歌劇団 退団後、初主演舞台決定！！
第二次世界大戦直前の上海の薔薇と呼ばれた実在の日本人ダンサー、
マヌエラの愛と激動の半生を、音楽×ダンス×芝居で描く！！
1999年1月に上演し、好評を博した本作を24年ぶりに珠城りょう主演で上演。
第二次世界大戦直前の上海を舞台に、実力と美貌とを武器に生き抜いたダンサー・マヌエラの力強い姿を鮮烈に描きます。

マヌエラ | PARCO STAGE -パルコステージ-

1999年に天海祐希さんが主演した舞台を同じく元宝塚トップの珠城りょうさん主演にて再演。
以前はストレートプレイでしたが、今回は音楽？ダンス？劇だそうです。
パルステ！のメールマガジンで優待チケットのご案内があったので、急遽観てきました。

感想

特殊な時代背景のストーリー

各種SNSで二幕はきついという意見がたくさんあって。私は事前にそれらを読んでいて心の準備があったとはいえ、日中戦争勃発前後の話なので、うん、そんなもんだろうって感じでした。
芝居上も最初から話には十分出ていて、それが身近な現実として目に見えるようになったという。
ただ、上海で大成功したダンサーの煌びやかな話と思って観に行ってた人は衝撃だったでしょうね。

天海祐希バージョンを知らないけど、多分今回のバージョンのほうが、ヘビーに描いてるんじゃないかなという気はします。

できればもっとマヌエラの成功の様子も描いてくれたほうが落差がでて良かったかな。結局多額チップをもらったってだけだったし。マヌエラはもっとチップ含め自分でバリバリ稼いでいた人なんじゃないかと思う。

実際の時代出来事とはちょっと違うかとは思うけど、第一次上海事変の絡みは知らない人にはわかりづらかったかもしれないですね。。私は満州事変と上海事変との違いと和田中尉の嫌われ具合は、すごく納得しました。

現実は和田さん＆村岡部長的な人？と結婚し、日本に無事に帰るマヌエラ。
観ていても一人ダンスだけが大切で世情には興味なく守られてる感はして。今作は世情もマヌエラの恋もそのあたりは、なんとなくあやふやにダンス至上で終らせてたように思います。
私はそれでいいと、海軍中尉との恋バナ！にしなかったのはよかったと思います。そして日本という国家が嫌いでダンスに逃げたというのは納得するんです。

さて途中シンジ君のおめでとうを思い出してしまった。いや違うのよ、全然。ウルッときたシーンだったし。でもなんか世代というかね…ほんと、すみません。

アフタートーク楽しい

パックン司会で反省会と称して今日の舞台のみなさんの失敗を。

マチネで渡辺さんが階段で足を滑らせたとtwitterの投稿で見ていたのですが、ソワレでもやっていて劇中宮川さんが突っ込んでいたから、てっきりわざとかと思ってたら、本気の失敗でした！（笑）
でも私は宮川さんの300万円の言い間違い（だよね？）のほうが、観ていて？？？でしたよー（笑）

なお、宮崎秋人さんはミスターパーフェクトなので失敗なんてすることない、なんで失敗するのか？？？だそうです！

興味深かった役者さんたち

珠城さんは、めちゃ宝塚トップって感じの安定の発声・演技でした。ダンスは裸足も多く良かったですよ。そしてドレスのスリットからの足と、やたら頭身のおかしい普段着スタイル、抜群でした。

リューバ役の齋藤かなこさんがとても良かった。終了後のアフタートークでも日を追う毎に良くなってると褒められてました。

ミスターパーフェクト宮崎秋人さんも発声が素晴らしい。望むらくはタップはムーラン・ルージュに立つ洗練さが欲しい。

東京会場はブリリアホールでした

会場が悪名高い？ブリリアホールだったため、ダンスシーンをちゃんと観たいと二階最前列ど真ん中を確保。
なぜか照明機材がステージにかかるという謎客席ながら、其れ以外は柵も気にならずストレスなくバッチリ見えました。

二階は、舞台全体すごく良く見えるけど、役者さん達の表情は全くだからもしかしたら、表情見えたほうが感動したかもね。

配信

Rakuten TVで配信がありました（終了）

配信ご案内
2023年3月4日(土)19:30配信開始　20:00開演
※見逃し配信終了　2023年3月11日(土)23:59

衛星劇場でTV放送

2023年8月20日(日)午後4:30より衛星劇場で放送されるそうです。
見逃した人はぜひ。