- 観覧日:2022年12月6日(火) 夜公演
- 会場:東京芸術劇場プレイハウス H列中央付近
- 公式サイト:東京芸術劇場 守銭奴 ザ・マネー・クレイジー
- 作:モリエール 翻訳:秋⼭伸⼦ 演出:シルヴィウ・プルカレーテ
- 出演:佐々木蔵之介 / 加治将樹 / 竹内將人 / 大西礼芳 / 天野はな / 茂手木桜子 / 菊池銀河 / 長谷川朝晴 / 阿南健治 / 手塚とおる / 壤晴彦
- 東京芸術祭2022参加作品
メディア紹介大事だね
観に行った決め手
佐々木蔵之介さんの舞台が気になっているんだけど、どんな舞台なのかなあと悩んでました。そうしたら、ABEMA『7.2 #新しい別の窓』に役者さんたちが登場すると。見てみたらみなさんの裏話や制作現場の話が面白く、あらまあこれは舞台も面白そうだぞ!と。
まだまだチケットも空きがあり、とっても良い席が取れたので、観に行ってきました。
テレビでの宣伝、ほんと必要ですね。なかなかわからないもの。
芸劇 Channel
東京芸術劇場のYoutubeチャンネル。役者さんたちのインタビューがあります。
長谷川朝晴さんの稽古場だよりが楽しい(笑)
感想
モリエールの守銭奴は読んだことがありませんでしたが、ストーリーを知らずに観るのも面白そうとそのまま観ました。原作を知らなくても全く問題ないし、知っていればいたで楽しめるよく練られた舞台だったかと思います。
東京芸術祭2022参加 プレカレーテ作品
シルヴィウ・プルカレーテさんは、ルーマニアを代表する鬼才と呼ばれる演出家。世界中の演劇祭に招待されており、日本では同じく佐々木蔵之介さんと組んだ『リチャード三世』(2017)、野田秀樹とのタッグによる『真夏の夜の夢』(2020)、この公演の前には『スカーレット・プリンセス』(2022)もありました。
役者さんたちが口を揃えて言う、想像をやすやすと超えてくる毎日何が起こるかわからない演出。その通り?ポスターなどの事前ビジュアルと、実際のキャラクターは全くの別!当初のビジュアルは『リチャード三世』のイメージに寄っていたのかしら。
しかし、どんなに突拍子もないものがやってくるのか?と思ったら、非常にわかりやすい王道な芝居でした。
半透明ビニールを使った舞台装置が良かったです。全体に青白く寒々しくもぼんわりした透け感で、お金をたくさん持っているはずなのに、貧乏極まりない印象。その透ける壁やドアが人の動きと関係性をうまく見せていて、最後の荒涼とした地への場面転換も見事でした。
アルパゴンはひたすらにドケチじじい。なんだけど。
ひたすらドケチじじいで嫌われ者で笑われ者、見事な禿げ頭で情けなくもあるアルパゴンなんだけど、各所に佐々木蔵之介さんらしい部分が。
結局どんなじじいでも、やっぱり目を引く格好いい男性なのでした。
「俺。俺。俺。」が大好き。
手塚とおるさんは、キャラ濃かった。足の悪い役なんだけど、これはモリエールの初演時に実際に足の悪い役者さんがいたからそういった役にしたとか。
また、『リチャード3世』に引き続き、女性の役を演じる大御所壤晴彦さん。とっても素晴らしいお声。一人別物でした(生で見るとまた違いが分かる!)。
舞台を降りるシーンがあったり、ほかにもちょこちょこ観客いじりしてきてましたね。
ちなみに、アルパゴン以外の人たちもみんな変な奴で決していいやつではなかったりしますよ。使用人への扱いもあれだし。モリエールですからね。
私は執事のヴァレールがきらーい&クレアントはおバカなお坊ちゃん(まあ彼らの愛情だけは本物)。また、馬好きな私としては馬ネタがかわいそうでした(泣)
ということで、衣装が寝間着なのも、なんというか嫌いになり切れない、子どもらしさを感じさせるのかな、最終的に、金への執着がすべてという一番正直なアルパゴンはいい人なんじゃないだろうかと思えてきてしまうのでした(佐々木蔵之介さんだし(私が好きなだけ?))。
東京会場は東京芸術劇場プレイハウス
池袋駅前の池袋西口公園にある大きな会場です。
1か月ほど前でまだよい席も空きがあったので、H列の中央付近をゲット!
結構舞台も大きいので、これくらいの位置がちょうど見やすいかもしれないですね。表情までしっかり見え、奥行き広く使う舞台の上もすべて見えとても良い位置でした。
だた傾斜が緩く前の人の頭(また大きい男性)が…
よく紹介写真に使われている、箱を抱えて床に座っているシーン。
前方男性の頭でほぼ見えなかったのはとっても残念でした…こればかりはしょうがないよなあ。
舞台を降りるシーンがあるので、なんなら通路脇オススメですね!
東京芸術劇場のおすすめ情報などは下記からどうぞ。
テレビ放送
NHK BSP プレミアムステージで放送がありました
NHK BSPのプレミアムステージで、プレカレーテ×佐々木蔵之介の前作『リチャード三世』のアンコール放送と合わせて放送がありました。
毎月1回ほど放送されるプレミアムステージ、その年の舞台と過去の関連公演をアンコール放映として2本立てで放送されるようですので、見逃した舞台なども見られるチャンス。要チェックです。
私は『リチャード三世』を見ていなかったのでとっても楽しみ!5年前の佐々木蔵之介さん、題材もあいまって無茶苦茶かっこ良さそうだなあ。
『守銭奴』だけ先に視聴しましたが、最初見落としてしまった壤さんの生着替えなどをじっくり見られてよかったです。また、プレゼントされたサックス、吹くときにはちゃんとネックストラップしていてよかったあとか(吹奏楽部サックス経験者としては気になっていた)。
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