東京は渋谷。
出典:もうがまんできない
ラブホテルや雑居ビルが立ち並ぶ猥雑な裏街。
出来たばかりのセレブリティなマンションの前に、古びたビルがある。そんな猥雑な街の一角で、メジャーになれない解散寸前のお笑いコンビ、デリヘル嬢と店長、浮気妻と間男など、訳ありな人々がたまたま出会い、ワンシチュエーションで交差し、ノンストップで駆け抜ける物語。
やっぱりめちゃくちゃ面白い
2020年に上演予定がコロナで中止となり、無観客収録のみだったのが、一部キャストを入れ替えて再演という名の初演となった舞台。
GWに、自由にできそうな時間ができたので、一般発売開始日の朝にチケット購入トライ。普段チケット争奪戦参戦はあまり参戦しないからドキドキな中、最後の1枚?が取れました!
大人計画チャンネル動画リスト
大人計画チャンネルに動画がいろいろあります。
感想
ここ半年で一番!
いやあ、笑った笑った。あんまりぶっとびすぎたりついて行けなかったらどうしようという危惧なんて全く吹っ飛びました。そりゃそうだよね、クドカン脚本見慣れてて面白いのわかってるし。とはいえ、大河は脱落したし、でも久しぶりに観たあまちゃんはやっぱりすっごく面白いし、でも舞台になるとどうなの?なんて悶々と思ってましたが、全然大丈夫?でした(私は)。
家に帰った時の私がいい顔をしてよかったよかったと散々言っていたらしく、夫にも「今日のは面白かったんだねえ」としみじみ言われましたよ。あらま、私そんなにわかりやすいんだ。
ということで、開幕早々のお笑いコンビ「ずっとまってるズ」のネタが既にしっかり面白い。2020年版とは役者が違うから、ネタもがらっと変わっているでしょうから前のコンビのも気になります。コンビのネタ書いてるほう的な仲野太賀さんは、ほぼ出ずっぱりでしたが、堂々としっかり演じていてよかったですね。永山絢斗さんもぴったり。
そして、これまた早々に出てくる皆川猿時さんの裸芸(?)いやもうこれですっかり世界に引きずり込まれました。皆川猿時さんは、テレビで見た他の舞台でちょっと聞き取りにくいことがあって、自分に合うかどうか心配していたのですが、全然そんなことないです。やばい最高でした。
とにかくみなさん芸達者で。そうそう、平岩紙さんは、こういう金持ちと結婚している浮気妻役がこんなにハマるんですねえ。
舞台セットいろいろ
5階建位の雑居ビルの屋上と隣のラブホ、タワマンのバルコニーでのワンシチュエーション。うまく絡めてくるなあとは思いつつ、何度も「きゃ~高い~」とかいってどうにかしようとしているけど、どう考えたってタワマンの低層階だよね(笑)わざとやってるのか?(笑)あとはビルに時計がかかっていて実際の時間と同様に進んでいるんですが、それに気が付くと途端に時間を意識してしまって、ああまだ半分かなどと思ってしまいました。
同世代の皆さん
宮藤官九郎、阿部サダヲ、皆川猿時、宮崎吐夢と、皆同学年で(私も)。結構客層若くて、ネタがどう考えても古いでしょって思ってたんだけど、やっぱりわからなかったと言ってる人がいました(笑)
声が枯れてるネタでGAOとか言われても、今の人絶対わからないでしょー!
そのときは、阿部サダヲさんが、「喉痛めてて」と、イガイガ声を出していて、これがわざとなのか本当に枯れているのか、話題にもなっていたのでどうなんだろうって思っていたのですが、その後はいつも通りのばっちり声。で、先日「人生最高レストラン」で光石研さんが急にガラガラ声を出して「声が出なくなる」とサラッと言っていて。ああ、役者さんってこういうの簡単にできるんだ!すげえと改めて思いました。実際どうだったのかはわからないけど、こういうのをこの日だけの特別とかアドリブとか思うのがお客さんの楽しみで、それを思わせるのが役者さんの楽しみでなのかもしれませんね。
パンフレット大充実!
これはみなさん書いてらっしゃいますが、パンフレットが大充実です!フルカラーで100ページ近くあります。
出演者全員の紹介に、吐夢さん渾身の対談が各人4ページ。ドリアネタやら、めちゃめちゃ楽しめました。演出現場で実際にクドカンが言った言葉は、ああここがこうやって作られたのかあととても面白く。これは買うべき!
コンプラとか気づきとか
あー苦手~。この舞台のことをコンプラ違反だけど云々とか、パンフレットの中にもいろいろ書かれているんだけど、ダメ出しって言っちゃいけないから気づきやらノートやら言うとか、Twitterにも率直な感想なんて書けないしとか。もちろん〇〇ハラが蔓延している舞台なんて本気で嫌だし(でも外から見てたらわからないのよね、きっと)、このブログだって気を使って書いている(つもり)だし。普段の生活含め、昔は確かにひどいことは山ほどあったから、基本は世の中絶対よくなっていると思うんだけど、でも一方もっと普通にしゃべりたいって思うこともあるわけで。それが両極端になっていそうな世の中がなんだか嫌だなと、なんというか同世代的に思いました(ということが歳を取ったということか)。
2020年の時の記事ですが、このインタビュー記事凄くわかりやすくてよいですよ!
合う人合わない人いるんだろうなと思います。私もどんな芝居を見てもそうですが、ここはもうちょっとこうね、と思う部分だってあるし。まあとりあえず「コンプライアンス絶対」とか「そんな言葉言っちゃいけない」とか気になってしまう人は合わないかもしれないですね。芝居に集中できなくなりそうだもの。それはもったいない。
東京会場は本多劇場
一般発売でぎりっぎり取れました。Q列のセンターブロック端。当日券かな?追加席もありました。
一番後ろですが、全く問題なく。ステージ全体が目に入りやすいのと後ろがいないのは気楽でよいですね。満喫できました。
最後列でもオペラグラスなしでも表情も見えますし、役者さんを間近で見たい人には残念でしょうが、全体がしっかり見たい私は十分楽しかったです。
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