- 観覧日:2023年6月11日(日) 昼公演
- 会場:シアターグリーン BIG TREE THEATER D列センターブロック
- 公式サイト:THE ROB CARLTON
- 作・演出:村角太洋
- 出演:THE ROB CARLTON(村角ダイチ/満腹満/ボブ・マーサム) 高阪勝之(男肉 du Soleil)
トリプルコール、必至。
最高の夜公演が幕を開ける。ロンドンの方で上演された「男たちの番か?(原題:Men’s Turn?)」。
出典:THE ROB CARLTON
日本人キャストによる日本版が上演されている。
今日は昼と夜の二公演。 マチネが無事に幕を降ろし、ソワレが幕を開けた。
おかしい。
聞こえてくるはずの台詞が聞こえてこない。
代わりに聞こえてきたのはバウンダリーマイクすらも拾わぬ微かな寝息。
彼、本番中の舞台の上で寝ているじゃない。
THE ROB CARLTONとは
2010年に結成された京都を拠点とする劇団。
京都府立洛西高等学校 ラグビー部出身者による「洛西オールドボーイズ」を前身とし、「ラグビー(ROB)」と「ホテル(CARLTON)」をコンセプトに限りなくコメディに近いお芝居をしているとのこと。
本公演では2018年の15Fから東京でも公演を行っています。
それまで全く知らなかったのですが、春頃に新作紹介の記事とチラシのビジュアルを見て、妙に魅かれてチェックを続けていました。時間がとれるか微妙だったのですが、大阪公演の評判も良いし、えいやっと観に行くことに。
Youtubeチャンネル
最近更新されていないのは残念ですが、THE ROB CARLTONの夢見るロブカールトンというYoutubeチャンネルがあります。
と思って、いろいろ見ていたら、オフィシャルYoutubeチャンネルがありました。
THE ROB CARLTON Official
今はこちらみたいですね。
感想
2023年で一番笑った!
まだ6月なんですが…
作・演出の村角太洋さんが「私たちはこれまで一貫して『限りなくコメディ(喜劇)に近い芝居』を作ってまいりましたが、今回ついに『コメディ』をご覧いただきたく存じます。」と話す今作。
どうやら私は笑うなら思いっきり笑えるものが好きなようです。
劇中劇である「男たちの番か?(原題:Men’s Turn?)」のマチネ2幕(=後半)~マチソワ間の役者たちのやり取り~ソワレ2幕という構成なのですが実際の舞台とうまーくリンクして、いやもうこの脚本めちゃくちゃ良いです。
観ていて、最後まで違和感があったりむずむずするところが全然ないのって本当凄い。
入場すると「男たちの番か?」のチケットがもらえたり、そのポスターがあったり。今回のペーパー(パンフレット)が「男たちの番か?」のパンフレットとなっていて事前予習ができるというので、開演前急いで読みました。でも読んでなくても十分わかって面白かっただろうと思います(ボブ・マーサムさんの解説もあったしね)。
最後は大爆笑
劇中劇「男たちの番か?」自体も完成度高!(途中流れるアナウンスの女性の「?」の言い方が絶妙。ま、私は「男たちの挽歌」は観たことないんだけどね)すでにマチネでも面白いのが、マチソワ間の演じる役者たちの場面がさらに面白く。そしてその伏線が回収されていくソワレの必死な状況はもう会場中大爆笑。「なんでだよ!なんでこうなるんだよ!」「あ~もうやっぱり~!」と、ここまで思いっきり心置きなく笑えるのって最高だなあ。
お客さんたちも芝居好きなんだろうなって感じで、難しいこと考えずに楽しんでいる空気がすごく良かったです。
あ、あと、ボブ・マーサムさんが、どうにも私には髭はやして眼鏡かけた怪しい版の賀来賢人(カーネル・サンダーズおじさんなんだけど)味を感じてしまい、帰って夫に話したら、いやいやそれだけはないだろうと突っ込まれましたが、えー、やっぱり?
WOWOWの『ながたんと青と -いちかの料理帖-』第7話を見ていたら友人の旦那さんがうーん?見たことのあるシルエットだぞ~?と。村角ダイチさんでした。なんと、遠くからでもわかってしまうくらいのファンになったか、私。
次作も必ず行きますよ!
劇団設立から10年ちょっとなんですよね。でももっとずっと長くやっていそうな気がしました。
まだ東京公演は3作で上演回数も少なく。みんなに知られる前に、今がチャンスですかね!?
でももっともっと多くの人に見てほしいです。次も楽しみにしています。
東京会場はシアターグリーンBIG TREE THEATER
池袋にある小劇場が3つあるシアターグリーンの一番大きな劇場です。D列センターブロックで場所もとてもよかったですが、劇場自体も段差しっかり、ちょっと狭めながら椅子のクッションもよく、とってもよかったです。
こちらの劇場はどこで観ても全く問題なさそうですね。劇場が良かったのも芝居の満足感につながったかも♪
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