こちらの中劇場ページもご参照ください。
概要:新国立劇場小劇場ってどんなところ?
国立の劇場ならでは、観劇チケットやパンフレットが安く、バリアフリー対応も充実しています。
他ではなかなかできないようなチャンレンジ企画が多く、例えば役者全員をオーディションで決めるフルオーディション企画は毎年のようにやっていますし、2023/24シーズンのシェイクスピアの2話連続上演、『デカローグ』の十篇の完全舞台化もとても面白そうです。ウェブサイトでは過去の公演を調べられる公演記録データベースがあります。
アクセス:最寄り駅は?歩いて行ける?
京王新線の初台駅中央口直結です。看板に沿って行けば本当に近く、3分くらい?といったところでしょうか?東口はオペラシティにつながっています。
駅からの行き方はアクセスページに写真付きで詳しく載っています。バリアフリールートもあります。
また、渋谷駅、新宿駅西口やハチ公バスなどのバスでも最寄りに行けます。
・渋谷駅←→初台駅
・渋谷駅←→中野駅
・渋谷駅←→阿佐ヶ谷駅
・渋谷区役所←→笹塚駅循環
・新宿駅←→中野倉庫
・新宿駅←→中野駅
こちらもアクセスページにバス停位置もわかりやすく載っていますので、バス便をご検討の方は是非ご確認ください。
駅直結の地下から行った場合は、このような階段とエスカレーターのあるところに出ます。右のエスカレーターを上ると中劇場やオペラハウス方面、小劇場は、左の短い階段を上ります。左手に見える青い壁のほうが入り口です。
劇場側から見るとこう。水があって大きな柱で天井が高く気持ちよい空間です。休憩時間にはチケットを見せてこちらで気分転換することもできます。ここには写っていませんが、青いテープの手前にも椅子がたくさん並んでいます。
一方、1階からメインの入り口を入った場合は、入ってすぐを右手から地下に降りていきます。
施設:トイレやロッカーは?
ロビー・概要
こじんまりとしていますが、カフェもあり、休憩できる椅子もいくつかあります。
トイレ
女子トイレは2階に5室、1階に9室ありました。入口に個室の数が表示されています。並びはしますが、休憩時間中で十分間に合いますね。
新国立のトイレはどこも和式があります(1階は9室中2室和式)。並んでいても誰も使いません。もうね、これは絶対改修したほうが良いと思います。トイレの便器入れ替え工事なんて1日で十分なんですから。
ロッカー
中劇場、小劇場にはありません(オペラハウスのみ(返却式))。
荷物を預けたいときはクロークに預けることになります。
クロークは地下の小劇場の外や、1階の中劇場・オペラハウスに向かう通路にあります。
手荷物入れ袋
コートやバッグをしまって床に置くことのできる袋がありました。
バッグは床に置く想定で行きますが、コートやストールなどは膝の上に置くしかなかったところ、こういう心遣いは嬉しいですね。
(コロナ明けてクロークが開いているときはないかもしれません)
飲食
劇場内にカフェがあります。ビールやコーヒー、ハーゲンダッツなどの甘いものもありました。
テープで区切られていてチケットの確認が必要な劇場の外扱いになっていたかと思います。
座席:キャパ、見え方はどんな?おすすめは?
1・2階で400席~468席 座席表はこちら
エンドステージやセンターステージなど様々な形状にできますので、公演ごとに席の配置や数が違います。
基本的には1階がA席で2階がB席、2階の見えにくい席がZ席になることが多いようです。
公演ごとに座席表が発表になりますので、各公演情報ページで確認してください。
座席の番号の降り方がわかりにくいので、チケットを取るときは必ず座席表と照らし合わせることをお勧めします。
Z席という激安席があります!
さて、新国立劇場で特徴的なのが、当日販売のZ席。
公演当日朝10:00から、新国立劇場Webボックスオフィスおよびセブン-イレブン端末で発売されます。席数は少ないですが、まあまあ手に入りそうです。なにより当日現地で並んだりしなくてよいのは最高ですね。
しかも1650円と安い!!
そもそも新国立劇場のチケットは割安なのですが、1650円はすごいですよね。
見えにくくさはもちろんあるでしょうが、この金額が年齢関係なく変えるのは感動です。
もちろん学生割引や高齢者割引もあります。
ボックスオフィスとクローク
新国立劇場のボックスオフィスで購入すると、劇場のボックスオフィスでチケットが受け取れます。メインのボックスオフィスのほか、プロムナードボックスオフィスと小劇場ボックスオフィスがあり、小劇場のチケットの引き取りは地下の小劇場ボックスオフィスでした。向かって左がボックスオフィスで右がクロークです。壁際には椅子が並んでいて休憩できます。
エンドステージの座席について
1階席
1列目から段差はありますが、高さはあまりありません(2段あっても高さが低いようで、高い1段くらいな感じです)。また格子配置になります。前後は広めで左右も狭くはないですが、なんといっても前の人の頭かぶりがきついです。
前の席が女性だったとしても舞台前方は見えないかな。
下記に詳細を書きましたが私は前がやたら姿勢をよくする長身男性だったため舞台の半分が何も見えず、せっかく興味深い演目の多い劇場なのに、これだけ見えないと見えないことに悶々としてしまって芝居も頭に入ってこず、本当につらかったです。こればかりは当日の運もありますが、ただでさえ女性は見えないことが多いので、この劇場の場合は、私は通路脇席限定にするかもしれません。→通路脇良かったです。下記『デカローグ C』ご参照ください。
せめても千鳥にしてほしいですね。
座席にクッションがありましたので、椅子でお尻や体が痛くなることはありませんでした。でもあまり良い椅子ではないかな。ちなみにクッションがある分ひじ掛けに肘が届かなくなりまして、なるほどと。(笑)
2階(バルコニー)席
2階席は座席のクッションが1階席よりもしょぼかったような。
また、座席は固定で正面を向いていますので、舞台の方向を見ようとすると、首だけ曲げるような感じになるので、それも含めてかなり体はバキバキになります。
また、手すりが思いっきり舞台上を横切ります。
それでも、金額がかなり安いので、納得というところです。
1列しかなくて後ろを気にしなくてよいので、クッションを持ち込むのはありかもしれません。
休憩におススメ
『デカローグ』で昼夜公演を連続で観ることがあったので、周辺をぶらぶら。
新国立劇場に沿うオペラタウン商店街にはラーメン屋やマクドナルドなど。
甲州街道を渡った初台商盛街では、中華チェーン店などが終日やっていて、いつでも食事できます。
商盛街をしばらく歩くとタルト専門店「アトリエ・ド・マー」があり、お土産にクッキーを購入。その場でクリームを詰めてくれるボリューム満点のシュークリームをもって、屋上庭園に行きました。
屋上庭園
5階の情報センターの隣にある屋上庭園。5月はツツジがきれいでした。ベンチもあり、時間つぶしに訪れる人がちらほら。
観に行った公演
『デカローグ E/D』2024年7月7日(日)
Eは1階C1列サイドブロック。
Dは1階C2列センターブロック。
C1列は前が通路になっていて、開いている列です。足が投げ出せてのんびりできるのは良いですね。
今回のデカローグ通して、集合住宅という2階建や3階建のセットでもありステージ上のほうでの演技が多かったのもありますが、全体に見やすかったです。また、段差が一定なので前のほうの席のほうが頭かぶりがないような気がします。
さて、今回は休憩中客席にいてセットの変換を見ていました。同じ集合住宅を舞台にしながら、全10話飽きさせないセットづくりは素敵でした。
これで全話見ましたが、途中飽きてしまうかもと思ったところ、最後の2ステージを気持ちよく見終えられました。私はE→Dの順番で、10話が最後が良いよという書き込みも見ていたのですが、8話が最後でも大丈夫(亀田さんがあれだし!)。8話も10話もかなり好きでした。まあ、私が高田聖子さんと竪山隼太さんが好きなものあります。DEの役者さんたち皆よかったです。
『デカローグ C』2024年5月24日(金)
1階C2列サイドブロック。
通路外側脇席です。ここの劇場は通路の幅が広いですね。それもあり、かなり視界が開けて見やすいです。
前の方が女性だったのもあり、正面も舞台にかからず。以前あんなに見えずに辛かったのは何だろうというくらいにストレスないのですが、前方席のほうが見下ろし感がないので、前の人が邪魔になりにくいのかも。この舞台は団地セットがあり、高い位置の演技が多いことも印象の違いにあるかもしれません。
ちなみに、背景の映像は、前回より少し後ろでしたが、結局あまり見えないですね。なかなか、キェシロフスキ映像作品の舞台化は難しいかもしれないです。寺十さんはかなりやばいですね(誉め言葉)。
途中の休憩時間、劇場外に出てしまったのですが、セットの変更作業を見ておけばよかった…
『デカローグ A/B』2024年5月3日(金・祝)
1階B1列(最前列)サイドブロック。
どうしようか悩んでしまうので、間違えないようA/Bとも同じ席を(笑)
AとBは演出が違うのでセットも少し違うのですが、『デカローグ』自体がポーランドの集合住宅を舞台にしているため、舞台上に3階建てくらいの住宅のセットがあるのは同じ(Bのほうが大きい)。最前列はだいぶ見上げる感じでした。でも一切遮るものがないのと足を延ばし放題は楽ちんです。
建物の後ろに映像を流しているようなのだけれど、最前列からはほぼなんだかわからないので、これはもっと後ろのほうが演出が良く見えて面白そうですね。まあ、一方で前の人で見えなくなるリスク大なのですが。
『デカローグA~E』予定
散々見えにくいと文句を言っていたのにフルセット取ってます(笑)セット券は新国立劇場ボックスオフィスへ電話して購入します(半日くらい電話がつながらなかった!)。とにかく見えなくなることがつらいので、担当の方と話しながらかなり前のほう&通路脇を取りましたがどうなることか?時間が短いのでダメな席でもまだ耐えられるかな。昼夜公演とまとめて取っているのですが、結構空き時間ありそうですねえ。
ちなみに、この公演のZ席は2階サイド席のうち後方です。
『エンジェルス・イン・アメリカ 第二部』2023年5月25日(木)夜公演
1階D1列(9列目)センターブロック。
良い位置の席だ!と喜んでいたのですが…
前の席がかなり背(座高?)の高い男性で、隣に座る男性より15cmは高く(つまり段差0ってことですよねえ、舞台見下ろすのに)、もうそうなってしまったら何にも見えないです!これもうお金とっちゃダメでしょ!って言いたくなるくらい何にも見えなくてひどくて、途中の休憩時にスタッフに言おうかどうしようかものすごく悩んだくらいです(しかも4時間だし)。
実は空席もいくつかあったのですが、ついてなさすぎる…まあスタッフさんに言ったとしても、お金払って別の席買うくらいしかしようがないかなと思ったので諦めたのですが、こういうの言ってみた方っていらっしゃいます?ほかの劇場ではクッション貸してくれるところもあるようなのですが。
『エンジェルス・イン・アメリカ 第一部』2023年5月21日(日)昼公演
2階席で、場所は劇場内の中央くらいの位置でした。
前方だと見切れが出るから後方のほうが良いのかなと悩みましたが、前方がZ席、中方、後方がB席となっていたところ、B席は中方でも見切れは全くありませんでした。柵はがっつり舞台上を横切ります。
Z席の位置は公演によって違うようなのですが、この公演は演出的に確かに前方のほうが見切れが起きやすいのかなと思います。ともあれ価格を考えたら納得です。
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